
都市基盤
移動できる。つながれる。暮らし続けられる街へ。
道路、公共交通、学校、病院、公共施設、防災、中心市街地。
都市基盤というと、道路や建物などの「ハード」を思い浮かべるかもしれません。
しかし、本当に大切なのは、その道路や施設によって、市民の暮らしがどう変わるのか。
子どもが学校へ通える。
高齢になっても買い物や病院へ行ける。
車がなくても街を移動できる。
観光客が街を巡ることができる。
災害時には安心して避難できる。
「勝手に総合計画」では、都市基盤を単なるインフラ整備ではなく、教育・産業・観光・医療・福祉・暮らしをつなぐ土台として考えています。
「建てる」から「つなぐ」都市づくりへ。
人口が増えていた時代につくられた街の仕組みを、そのまま維持し続けることが最適とは限りません。
人口減少、学校統廃合、高齢化、公共施設の老朽化、空き家の増加。
街の状況が変わるなら、都市基盤の考え方も変えていく必要があります。
新しい道路や建物を増やすことだけではなく、今ある道路、公共交通、学校、公共施設、空き家などをどう組み合わせ、使い直すのか。
箱を先につくるのではなく、
「10年後、どんな暮らしを実現したいのか」
から必要な都市基盤を逆算していきます。
実際に教育・文化グループでも、図書館などの公共施設について「建て替えか改修か」を先に決めず、必要な機能や目的を固めてから、新築・改修・複合化・分散型・民間活用などの方法を判断する考え方が示されています。20260917_勝手に総合計画_図書館検討会合第3回_議事録.pdfPDF
01 車がなくても、移動できる街へ。
移動は、暮らしを支える基本的なインフラです。
学校へ行く。
病院へ行く。
買い物へ行く。
仕事へ行く。
人に会いに行く。
そのため、公共交通は単に「バスを走らせること」ではなく、市民が必要な場所へ移動できているかで考える必要があります。
幹線交通と地域内の移動手段をつなぎ、乗り継ぎ、停留所、運行時間、需要を一体的に設計する。
さらにデマンド交通やAIによる配車など、新しい技術も活用しながら、人口が減少しても維持できる交通の形を考えていきます。
MAYUの検討会でも、幹線交通と地域内モビリティの接続、デマンド型運行、需要調査などが具体的な検討事項となっています。20260909_勝手に総合計画_教育の総括_議事録.pdfPDF
02 次世代モビリティ「MAYU」が走る街へ。
桐生では、低速電動バス**「MAYU(繭)」**という地域資源があります。
私たちはMAYUを、単なる観光用の乗り物ではなく、これからの桐生の移動を考える一つの可能性として捉えています。
中心市街地。
観光。
通学。
高齢者の移動。
地域内交通。
それぞれを別々の車両で考えるのではなく、使い方を組み合わせる。
学校統廃合に伴う交通についても、スクールバスを地域住民が利用できる形にする**「15分スクールバス」**や、MAYUなどの低速電動車両を組み込む案が提言されています。20260917_勝手に総合計画_図書館検討会合第3回_議事録.pdfPDF
03 歩きたくなる中心市街地へ。
街の中心を、ただ車が通過する場所にしない。
ゆっくり歩く。
店に立ち寄る。
人と話す。
食事をする。
買い物をする。
街並みを楽しむ。
人が街を歩けば、そこに交流や商売が生まれます。
そのため、MAYUの議論では、中心市街地を低速モビリティ中心の空間へ変えていくことも検討されています。
周辺に車を停め、中心部では歩行者と低速モビリティを中心に移動する。
観光、商業、交通、景観を一体として考え、「通過する街」から「歩きたくなる街」へ。
10年という時間軸で中心市街地のあり方そのものを変えていく構想です。20260716_勝手に総合計画_議事録_桐生市の総合計画と新しい図書館のあり方.docxDOCX
04 学校統廃合と交通を、一緒に考える。
学校を統合すると、当然、子どもたちの移動距離が変わります。
だから、学校だけを決めてから交通を考えるのでは遅い。
学校統廃合 × スクールバス × 地域交通 × 跡地利用
を最初から一つの計画として考える。
子どものためにつくった交通を地域住民も利用できれば、高齢者の買い物や通院を支える交通にもなるかもしれません。
教育・文化グループの提言でも、学校統廃合、通学交通、跡地利用、都市基盤を一体で扱う会議体の設置が示されています。20260727_勝手に総合計画_教育文化グループ第3回会議_議事録.docxDOCX
05 「新しくつくる」前に、今あるものを活かす。
人口が減っていく時代に、すべてを新しく建て替えることが正解とは限りません。
廃校。
空き家。
公民館。
市営住宅。
公共施設。
使われなくなった建物。
これらを「古いから不要」と考えるのではなく、もう一度使える街の資産として捉え直す。
教育、文化、福祉、防災、観光、地域交流など、複数の役割を持たせることで、新しい価値を生み出す。
暮らしグループでも「新たな大規模投資に頼らず、既存の遊休資産を最大限に活かす」という方向性が議論されています。20260913_産業経済グループ_第七次総合計画提言_産業経済の振興.pdfPDF
06 災害や気候変動にも強い街へ。
都市基盤は、普段の便利さだけではなく、非常時の安心を支えるものでもあります。
地震、豪雨、猛暑など、これからの気候や災害リスクを前提として街を考える。
例えば学校統廃合で生まれる校舎も、単なる廃校にするのではなく、
防災拠点、猛暑時のシェルター、地域交流、体験学習、宿泊、図書館機能
などを持つ地域拠点として活用する考え方があります。20260727_勝手に総合計画_教育文化グループ第3回会議_議事録.docxDOCX
都市基盤は、すべてをつなぐ。
都市基盤だけで街が良くなるわけではありません。
都市基盤 × 教育
学校統廃合と通学交通、跡地活用を一緒に考える。
都市基盤 × 暮らし
高齢になっても、買い物や病院へ移動できる街をつくる。
都市基盤 × 産業
人やモノが動き、新しい仕事や事業が生まれやすい環境をつくる。
都市基盤 × 観光
歩いて楽しめる中心市街地とMAYUなどの移動手段をつなぐ。
道路だけでもない。
バスだけでもない。
建物だけでもない。
人が暮らし、学び、働き、遊び、移動する。そのすべてをつなぐものが都市基盤です。
10年後の桐生へ
車がなくても、行きたい場所へ行ける街。
子どもも高齢者も、安心して移動できる街。
中心市街地を、人が歩き、MAYUがゆっくり走る街。
使われなくなった建物が、新しい役割を持つ街。
災害や人口減少にも対応しながら、暮らし続けられる街。
人口が減るから、街を小さくして終わるのではない。
今あるものを活かし、つなぎ直し、これからの暮らしに合った形へ変えていく。
道路、交通、公共施設、防災、そして人。
移動できる。つながれる。暮らし続けられる街へ。
それが、「勝手に総合計画」が都市基盤から描く10年後の桐生です。
