
産業・観光
人・企業・資源がつながり、挑戦と循環が生まれる街へ。
桐生には、300年にわたる織物の歴史、ものづくりの技術、群馬大学、豊かな森と川、農業、歴史ある街並み、そして多様な小さな企業や商店があります。
これから必要なのは、新しいものをゼロからつくることだけではありません。
すでに桐生にあるものを、もう一度見つけ、つなぎ、新しい価値へ変えていくこと。
「勝手に総合計画」産業・観光では、産業、観光、農林業、大学、まちづくりを別々に考えず、人・企業・資源がつながることで新しい挑戦が次々と生まれる地域経済を目指しています。
目指すのは「豊かな地域経済」
経済の豊かさは、売上や企業数だけでは測れません。
仕事にやりがいがある。
新しいことに挑戦できる。
地域の中で人と人がつながっている。
失敗しても、また挑戦できる。
そして、地域で生まれたお金や価値が地域の中を循環する。
私たちは、**「市民所得の向上」「暮らしの質の向上」「持続可能な地域社会」**がそろった状態を「豊かな地域経済」と考えます。
そのために大切にするキーワードが、
つながる。挑戦する。活かす。育てる。循環する。持続する。
という6つの考え方です。
2036年に目指す姿として、産業経済グループでは「大企業や大規模商業を中心とした経済」ではなく、小さな企業、商店、農林業者、研究者、学生、シニアなどが近い距離でつながり、異なる分野の掛け合わせから新しい価値が生まれる街を描いています。
桐生にあるものを、もっと面白く。
桐生には、ほかの街にはない資源があります。
森。川。織物。ものづくり。大学。農業。歴史。文化。そして人。
大切なのは、それぞれを単独で使うことではありません。
織物とデザイン。
森と観光。
川とアクティビティ。
農業と商品開発。
大学と企業。
技術とスタートアップ。
異なるものを掛け合わせることで、桐生にしかない産業や観光を生み出していく。
資料でも「総花的な施策」ではなく、森と川、首都圏との距離、織物クラスター、群馬大学、小規模多業種の集積など、桐生に確実に存在する強みに集中するという考え方が示されています。
01 既存産業を、もっと強く。
桐生には、繊維をはじめ、機械、金属加工、製造業など、長い時間をかけて培われてきた産業があります。
それを「昔からある産業」として守るだけではなく、技術、デザイン、ブランド、DXを掛け合わせて次の産業へ進化させる。
特に繊維については、単なる製造業としてではなく、技術・デザイン・文化を含めた「織物クラスター」として再定義し、高付加価値化やブランド化につなげることを考えています。
02 「とりあえず、やってみよう」ができる街へ。
新しい産業は、最初から大きな会社として生まれるとは限りません。
小さなアイデア。
研究者の技術。
学生の挑戦。
異業種同士の出会い。
そこから新しい事業が生まれることがあります。
AI、IoT、ロボティクス、DXなどの新しい技術と、桐生の既存産業をつなげる。
群馬大学を核とした産学連携やインキュベーション、研究機関・研究部門の誘致、実証実験を行いやすい環境づくりなどを通して、**「挑戦することが当たり前の街」**を目指します。
産業経済グループの資料では、この考え方を象徴する言葉として**「とりあえずやってみよう」**が掲げられています。
03 森・川・農業を、新しい産業へ。
桐生に織物産業が生まれた背景には、山があり、川があり、豊かな水がありました。
その自然環境は、今も桐生に残っています。
森林を木材だけで評価しない。
農業を農作物だけで考えない。
川を景観だけで終わらせない。
自然、食、体験、観光、教育、環境を組み合わせ、地域資源を多面的に使う。
資料ではこれを**「フォレストデザイン」「アグリデザイン」**という考え方で整理し、森林・林業、農業、川の利活用に加え、獣害対策からジビエ・ハラールの産業化まで検討しています。
04 「見る観光」から「体験し、滞在する観光」へ。
観光客が何人来たかだけを追いかけるのではなく、
桐生で何を体験したのか。
誰と出会ったのか。
どれだけ街に滞在したのか。
そして、また来たいと思ったのか。
そこを大切にする観光へ。
織物やものづくり、森、川、食、歴史、文化などを、見るだけではなく「体験できるコンテンツ」へ変えていく。
さらに既存の観光資産の収益化、宿泊・滞在型観光、関係人口や移住定住、広域連携まで一つにつなげて考えます。
提言では、次世代モビリティ**「MAYU」**の観光活用や中心市街地の低速化も具体的なテーマとして位置づけられています。
05 人が集まり、育ち、活躍する街へ。
産業をつくるのは、最後は「人」です。
高校や大学と地域企業をつなぐ。
若者が地域で働ける環境をつくる。
一度地域を離れた人が戻ってこられる場所をつくる。
社会人がもう一度学べる環境をつくる。
さらに、若者だけではありません。
女性、外国人、シニアなど、多様な人がそれぞれの経験や能力を活かせる地域をつくる。
「仕事があるから住む」の先に、「この街で何かやってみたいから住む」という桐生を目指します。
産業経済の提言では、高校・大学との連携、地元就職、リスキリング、外国人材の受け入れ、女性・若者・シニアの活躍までを一つの柱として整理しています。
観光と産業を、分けない。
観光は、観光だけで成立するものではありません。
産業 × 観光
工場、織物、職人、ものづくりを体験できるコンテンツへ。
自然 × 観光
森や川を、遊び・学び・滞在につなげる。
農業 × 観光
食べる、収穫する、加工する体験へ。
教育 × 産業
群馬大学や学校と企業をつなぎ、新しい技術や人材を育てる。
暮らし × 産業
働く場所だけでなく、「ここで暮らしたい」と思える環境をつくる。
観光で人が訪れ、地域を知る。
地域を好きになり、何度も訪れる。
やがて仕事や事業が生まれ、移住や投資につながる。
観光を入口に、人・モノ・お金・アイデアが循環する仕組みをつくる。
2036年の桐生へ
小さな会社や店が、次々と挑戦している街。
森や川、織物や文化が、新しい価値を生み出している街。
学生、研究者、職人、経営者が自然につながる街。
観光で訪れた人が、「また来たい」「ここで何かやりたい」と思う街。
そして、地域で生まれた価値が、地域の中を循環する街。
大きなものを外から持ってくるだけではなく、桐生にすでにあるものをつなぎ直す。
そこから新しい挑戦を生み、次の世代へ循環させていく。
人・企業・資源がつながり、挑戦と循環が生まれる豊かな経済都市へ。
それが、産業・観光グループが描く2036年の桐生です。
