教育・文化

AI時代の「生きる力」を育てる街へ

これからの10年、子どもたちを取り巻く環境は大きく変わっていきます。

AIやデジタル技術の進化、人口減少、学校の統廃合、地域産業の変化、そして気候変動。

これまでと同じ教育を続けるだけではなく、自分で考え、問いを立て、学び、挑戦できる力をどう育てていくのか。

「勝手に総合計画」教育・文化グループでは、教育を単独の分野として考えるのではなく、教育を入り口として、10年後の桐生そのものをどう再設計するかという視点から議論を重ねています。


教育から、桐生の未来を変える。

教育は、学校の中だけの問題ではありません。

魅力ある教育があれば、子育て世代に「この街で子どもを育てたい」と思ってもらえるかもしれない。

地域の企業や大学と教育がつながれば、子どもたちは桐生にいながら最先端の科学や技術、本物のものづくりに触れることができる。

そして、学んだ若者が活躍できる産業や仕事が地域にあれば、「学ぶ → 育つ → 働く → 地域に戻る」という循環を生み出すこともできます。

だから私たちは、教育と産業、大学、地域、文化を一体として考えます。

実際の提言でも、「教育に力を入れても、育った人材が戻る産業・企業がなければ定着しない」と整理され、教育と産業育成をセットで進める考え方が示されています。


目指すのは「思考力が育つ街」

私たちが目指しているのは、単にテストの点数を上げることではありません。

AIが多くの知識や答えを提示できる時代だからこそ、人に求められるのは、

「なぜ?」と考える力。
自分で問いをつくる力。
違う分野をつなげる力。
新しいものを生み出す力。

科学、技術、工学、芸術、数学などを横断して学ぶSTEAM教育や、論理的思考力を育てる探究型の学びを、桐生の教育の大きな特色にしていく。

さらに、伝統工芸や繊維、ものづくり、芸術など、桐生が持っている文化そのものも「学びの教材」として活用していきます。

提言では、こうした考え方を中心に6つの柱と、それらを支える横断的な基盤として教育・文化政策を組み立てています。

STEAM教育や論理的思考力、探究学習を軸に、学校ごとに特色のある教育をつくる。

一律の教育だけではなく、地域の特徴や子どもたちの興味を活かしながら、「この学校で学びたい」と思える学校を目指します。

教育課程特例校、小規模特認校、コミュニティ・スクールなど、既存制度の活用も検討します。

桐生には、群馬大学理工学部という大きな「知」の拠点があります。

大学の研究者や学生、地域企業、専門家が学校教育に関わり、子どもたちが科学や技術に日常的に触れられる環境をつくる。

大学の知識を大学の中だけに閉じ込めず、街全体を学びのキャンパスにしていく。

教育・文化グループでは、大学の知を学校や教員へ届ける仕組み、人材登用、研究・研修との連携などを提言しています。

人口減少によって、学校の統廃合は避けて通れない課題になっていきます。

しかし、学校が減ることを単なる「縮小」と考えるのではなく、新しい教育を始める機会として捉え直す。

統廃合、通学交通、廃校・跡地利用を別々に考えず、一体として設計する。

使われなくなった校舎も、教育、研究、地域活動、防災、体験学習など、新しい役割を持つ場所へ転換できる可能性があります。

先生だけが「先生」である必要はありません。

大学教授、研究者、経営者、エンジニア、職人、芸術家、地域で活動する人たち。

桐生には、子どもたちに本物の経験を伝えられる人がたくさんいます。

地域の人が「町の先生」となり、学校と地域が一緒になって子どもを育てる。

未来創生塾などの地域活動や、伝統職人・ものづくりの担い手と学校教育をつなぎ、教室の外まで学びの場所を広げていきます。

桐生には、織物、染色、建築、祭り、自然、芸術、ものづくりなど、長い時間をかけて育まれてきた文化があります。

これらを保存するだけではなく、子どもたちが実際に触れ、つくり、考える教育へつなげる。

本物の素材、本物の技術、本物の作り手に触れる経験は、AIでは代替しにくい感性や創造力を育てます。

教育と文化を別々にせず、桐生という街そのものを教材にしていきます。

図書館についても、単に「新しい建物をどこにつくるか」から考えるのではなく、

これからの桐生に、どんな学びの場所が必要なのか。

というところから議論を始めています。

本を借りる場所だけではなく、子ども、学生、社会人、高齢者が学び、人と出会い、情報にアクセスし、新しい活動が生まれる場所へ。

図書館のあり方については、教育・文化グループとは別に複数回の検討会を開き、市民参加やDX、全市的な連携についても議論を重ねています。20260917_勝手に総合計画_図書館検討会合第3回_議事録.pdfPDF


教育・文化から、街全体を変えていく。

私たちが考えているのは、「教育だけを良くする計画」ではありません。

教育 × 産業
育った人材が活躍できる仕事をつくる。

教育 × 都市基盤
学校統廃合と通学交通を一緒に考える。

教育 × 暮らし
子育てしたいと思える環境をつくる。

教育 × 文化
桐生の歴史、技術、芸術を次の世代の学びにつなげる。

一つひとつを別々に考えるのではなく、つなげる。

それが「勝手に総合計画」が考える教育・文化です。


2035年の桐生へ

「桐生で学びたい」と思える街へ。
「桐生で子どもを育てたい」と思える街へ。
そして、学んだ若者が「桐生に戻りたい」と思える街へ。

学校、大学、企業、地域、文化。

それぞれがつながり、街全体で人を育てる。

AI時代の「生きる力」の土台をつくる、思考力が育つ街。

それが、教育・文化グループが描いている桐生の未来です。